奥州総鎮護 志和稲荷神社
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稲荷日記
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2011年03月29日

青空

朝から降る雪混じりの雨。
避難所での生活を余儀なくされている皆様には辛く冷たい雨。こんなにも冷たい雨ならば少しでも早く上がって欲しいと願うばかりです。

その祈りが届いたのか…



空は晴れ、稲荷山にも青空が戻って参りました。

この空が何処までも続き、皆様の心を少しでも明るく照らしてくれるよう、そして皆様が体調を崩すことなく、青空の下、無事健やかにお過ごし頂きますよう重ねて御祈念申し上げます。

そんな稲荷山。
本日は「志和地域ふるさと協議会」の皆様が御参拝になられました。
古く藩政期の頃、志和町(現在の紫波町上平沢、稲藤、片寄地区)が八戸藩の飛地領であったことから、御縁により八戸に伝わる「えんぶり」を受け継ぎ、後世に遺すべく今回の参拝となりました。

「えんぶり」とは、八戸地方を代表する民俗芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されており、青森冬の三大まつり、みちのく五大雪まつりに数えられております。
えんぶりは、その年の豊作を祈願するための舞で、太夫と呼ばれる舞手が馬の頭を象った華やかな烏帽子を被り、頭を大きく振る独特の舞が大きな特徴です。
その舞は、稲作の種まきや田植え等の動作を表現したもの。



新たに作成されたえんぶりに欠かすことの出来ない「烏帽子」。
華やかな烏帽子には大黒様を始め、稲作の風景が見事に描かれております。



こちらは舞手が持つ「ジャンギ」。
ジャンギは端に鳴子板や金輪を付けた棒で、このジャンギが田植前に田を均すのに用いる柄振という農具が起源とのこと。

自分もまだその舞の様子を拝見したことは無いのですが、この「えんぶり」が志和町を始め、当県、更には東北を輝かせる一助となりますよう切に願っております。

2011-03-29 16:06:09 | 神社


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